まえがき
自己紹介や過去の記事でもお話させて頂いていますが、
私は、新卒1年の途中から体調を崩し、新卒2年目の春頃に人生で初めて
「双極性障害※」という精神疾患であることを医師から診断されていました。
なお、診断当時は家族(夫と両親のみ)に病気の事を打ち明けていました。
しかし、日常生活の中で疲労や我慢を重ねてしまい、休職にまで至ってしまいました。
そんな私が、病状を悪化させるまでにこれはやっておくべきだったなという事を経験談からお話します。
※一定期間で軽躁という活動的な状態で睡眠もあまりとらずとも快活な時期があったのちに、
抑うつ状態という、無気力や睡眠障害、焦燥感などの鬱に近い症状が出る時期を周期的に繰り返す病気。
病気と付き合うため、やればよかったこと3選
1. 職場に報告・相談すること
診断当初、私は職場に病気の事をクローズにしていました。
当時、上司や同僚を招待した結婚式や結婚休暇も控えており、そんな周りから祝福されるようなときに「自分の辛い姿を見せてはいけない」と思い込んでしまっていたこと、
そして、私自身が必要以上に職場の仲間とは「ビジネスライクな関係性であるべき」と思い込み、
日々の会話が世間話や業務相談に留まり、上司にプライベートや自身の体調のことについての相談を出来ていなかったことが大きな理由です。
このように「職場とはビジネスライクな関係であるべきで、自分のプライベートなことは見せるべきでない」といった私自身の思い込みから、結果的に業務負荷や度重なる人事異動の波に飲まれてしまい、休職に至る結果となってしまいました。
休職直前に職場に病状を打ち明け、相談してわかったことは、業務負荷も、人事異動も、全て希望どおりは難しいものの、病状を配慮しきちんと調整してもらえるということです。
今になると本当に、自分は何を肩肘張っていたんだろうなぁと思います。
相談は勇気が必要ですが、あなたの想像以上にあなた自身を助けます。
2. 同期と友人に打ち明けること
同期と話していると、日々の仕事の内容や愚痴、彼らの同僚・上司の話を聞くことが多くあります。
そして、その話の中から着実に成長し続けている同期の姿が見えてきます。
そうすると、日々やり過ごすだけで精一杯になっている自分は、「仕事に向き合えていない」と焦りが生まれてきます。
ここで、同期との価値観や会話内容のズレが生じてきてしまい、遠い存在のように思えてきて、話したいことも話せなくなってきてしまいました。
何なら、同期の職場の「残業や納期でこんなに大変なんだ」という話や「上司や先輩がキツイんだ」そんな話を聞いていると、認知の歪んだ抑うつ状態の自分だと、「自分もそんな状況に置かれたらどうしよう、耐えられない」と、恵まれた環境に今いるにも関わらず被害妄想や心配ばかりが募っていきます。
しかし、体調を崩したことや休職をきっかけに、自分の病気の事を伝えると同期たちは理解をしてくれ、さらに、「自分もこんなことで悩んでいる」であったり、「家庭と仕事の比重を迷っている」など、等身大の悩みを打ち明けてくれました。そう、私には彼らのキラキラした部分だけしか見ずに焦り、距離を感じていたのです。
また、遊びに誘ってくれる友人と、体調不良のため距離をとっていました。
「元気のない、こんな自分を受け入れてくれるだろうか」といった不安もあったのだと思います。
しかし、理由をうやむやに断ると、相手は自分が何かしただろうかと不安にもなります。
今後もよい関係性を続けていくためにも、自分がいま苦しい状態にあることを打ち明けました。
すると、「私も実は昨年、朝突然起きられなくなって仕事にいけなくなったんだ」と教えてくれました。
このように、実際に話してみると同じような悩みを抱えていたり、
自分の思う以上に病気に理解を示してくれたりして、
正直に話したことによりよりよい関係を築くきっかけになることが多く、
嘘偽りのない気持ちのよい関わりを持つことができるようになりました。
3. パートナーの家族に打ち明けること
私で言えば夫になりますが、彼の両親は、私たち夫婦の暮らしぶりを日々きにかけてくれていました。
そんなパートナーの両親に、病気のこと、ふつうの人よりも疲れやすいこと、今後仕事を続けていけるか不安があること、そんな悩みを言えずにいました。
そんな中、迎え入れてくれるのでと長期休暇には私も遠方の義実家に夫と定期的に帰省していました。ですが、思っている悩みが言えないことや、疲れやすいことから、帰るころにはグッタリ。(もちろん義両親はとても良い方々です)全然順調な結婚生活を送れていないのに、順調ですと答えている自分にも、そんな義実家帰省や義両親との関係にもモヤモヤしていました。
さらに、私がこういった現状を義両親に言えないということは、夫が両親に近況を話したり、相談したり頼ったりする機会も奪っていることになります。これは夫の精神衛生にも関わってくるので一大事です。そこに気づいた私は、休職を機に義両親に連絡をし、病気のこと、体調を崩してお休みをしていること、仕事を続けられるか不安があることをお話しました。
結果として、義両親は、「あなたの人生だから、周りは気にせずあなたの幸せと思う選択をすればいいよ」「無理しないでね」「社会人数年は会社に行くだけでもえらいんだよ、よくやってきた」と温かい言葉とともに理解を示して頂けました。ほっとした気持ちと、義両親の温かさを感じた瞬間でした。
まとめ
ここまで「職場」「同期・友人」「義両親」に病気の事を話してきて感じたことは以下の通りです。
- 皆、思っている何倍も病気に理解はある
- 悩んでいるのは自分だけじゃない
- 周囲は自分に「こうあるべき」と思っていないし、押し付けてもいない
- 相談をして環境調整をすることが生きやすさに繋がる
振り返ると、何を頑なに片意地を張っていたんだろうなと思います。
それに、ものすごく偏った見方で周りのことを見ていたなとも。
自分で自分の首を絞めていますよね(笑)
この記事を読んで頂いている方には、
このお話を参考にして頂き、私と同じ苦しい経験は少しでも避けて貰えたらと思います。
皆さまの毎日が、少しでも、あたたかで幸せなものになりますように🌟
ここまで読んで下さりありがとうございました。また、次の投稿でお会いしましょう。
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